
Vacation Homeという言葉はあまり聞きなれないと思います。
ここでは簡単にバケーションホームについて説明します。
1.バケーションホームとは
難しく考えることはありません。要は貸別荘です。
正確に言えば"Vacation Rental"の一形態で、一戸建ての物を指す場合が多いという説明になります。
"Vacation Home"直訳すれば「休暇用の家」ですし、"Vacation Rental"という言葉は「休暇用レンタル宿泊施設」「休暇用の貸家」という意味です。いづれも一ヶ月・一週間・一日単位で休暇用宿泊施設を貸し出すという意味が根底にあります。
アメリカではかなりポピュラーなもので、特にハワイ、フロリダ、カリブ海諸国では数え切れない数のバケーションホームが点在しています。
2.バケーションホームは一戸建てとは限らない
ただしバケーションホームとは必ずしも一戸建ての別荘とは限りません。
長屋式のコテージであったり、分譲コンドミニアムの一室であったり、オーナーの自宅の一部分であったりします。
ホームと言う意味が、オーナーにとって家という意味だからです。(マンションだってもちろん家ですよね)
したがって旅行者は、どういった宿泊施設なのか、よく吟味する必要があります。
一戸建ての家の場合"Vacation House"という言葉もたまに使用されていますが、あまり一般的には目にしません。
3.オーナー直接型と管理会社型
バケーションホームは、オーナーが直接インターネットや雑誌で賃貸相手を探している場合と、管理会社に委託している場合とあります。わたしはどちらも利用しましたが、どちらもいい点がありました。

1)オーナー直接型
何と言ってもオーナーが直接E-mailにて質問を受けますし、現地に行ってもアットホームな感じがgoodです。何度も通うようになれば正に海外に知人ができるも同然です。わたしはオアフで自宅併設タイプの安いバケーションホームに泊まりましたが、オーナーが親切にもビーチ沿いの別のバケーションホームを見せてくれたりして、初めての利用でしたが、なにかとっても暖かみを感じました。
写真は自宅タイプのバケーションホーム前での
オーナーのChuckと息子のTaio
2)管理会社型
バケーションホームの受付事務・募集・清掃業務手配などを一手に引き受ける会社です。インターネットなどに直接ページを開き宿泊者を募ります。近所に沢山の物件を持っている場合が多く、予約の際などには効率のよい対応をしてくれます。カウアイではこの手のタイプを利用しましたが、アットホーム感はないものの備品の整備具合などは、やはり個人ではできないレベルを感じました。この手のパターンの場合はオーナーはまず前面にでてきません。
カウアイで20件以上のバケーションホームをオペレーションするERA社
4.バケーションホームの背景
ここから先は読み飛ばしてもまったく問題ありません。
旅行者からの観点ではなくオーナー(別荘を所有する側)の観点に立ってバケーションホームを考えてみます。
回り道しますが、まず日本の貸別荘について簡単にシステムを説明します。
日本でいう貸別荘は「八ヶ岳の泉郷」に代表されるように、
1)不動産会社が一定区域内に別荘地の分譲する。
2)購入者(オーナー)はそこに別荘を建てる。
3)自分で使わない時はレンタルする。または最初からレンタル目的で購入している。
4)分譲別荘地内でレンタルを行う場合は別荘管理会社(この例では泉郷)が一括して清掃や貸出し事務を行う契約になっている。
5)別荘管理会社は自分だけでは集客能力がないため旅行業者と契約する。
6)旅行業者は「貸別荘」なる美しいパンフレットを作って全国的に募集する。
7)旅行パンフレットを見て旅行者が申し込む。旅行者は旅行業者に代金を払いクーポンを受け取る。
8)旅行者は別荘管理会社の立派な受付棟に行き、クーポンと引き換えに鍵を受け取る。
9)旅行業者と別荘管理会社が一定の利益を収受し、残金がオーナーに支払われる。
といった一巡の流れになります。
それでは、これから説明するバケーションホームはどういった形態なのでしょうか?
日本の例と大きく違うところは「旅行業者」が基本的には介入しません。「別荘管理会社」も介入する場合としない場合がある。という点です。
オーナー直接型
1)気に入った場所に別荘を建てる。
2)オーナーが使わない時はレンタルする。または最初からレンタル目的で購入している。
3)清掃はオーナー自身ではできないので清掃会社と直接契約する。
4)受付事務や募集は基本的に自分でする。(募集は仲介者(旅行業者)にも頼む場合がある)
5)インターネットや旅行雑誌を利用してオーナー自身が募集する。
6)旅行者はオーナーに直接宿泊申し込みをする。
7)旅行者はオーナーの家や事務所に行って鍵を借りて別荘へ行く。宿泊費は直接オーナーに払う。(仲介者を通した場合はに仲介者に払う場合もある)
管理会社型
1)気に入った場所に別荘を建てる。
2)オーナーが使わない時はレンタルする。または最初からレンタル目的で購入している。
3)清掃、受付事務、募集とも管理会社に委託する。
4)管理会社は受付事務や募集は基本的に自分でする。(募集はさらに仲介者(旅行業者)にも頼む場合がある。)
5)インターネットや旅行雑誌を利用して管理会社自身が募集する。
6)旅行者は管理会社に直接宿泊申し込みをする。
7)旅行者は管理会社の事務所に行って鍵を借りて別荘へ行く。宿泊費は管理会社に払う。(仲介者を通した場合はに仲介者に払う場合もある)
8)管理会社が所定の手数料を収受して残金をオーナーに支払う。
といった感じだと思います。日本の感覚とちょっと違いますよね。確かに言えることは流通形態が単純ということです。中間マージンや流通途中での設備投資の必要が日本に比べて少ない構造になっています。(受付棟を作ったり、カラーのパンフレットを大量に作ったりしません)
その分、日本の貸別荘にくらべて値段に割安感が出ているのだと思います。