マイレージプログラムとは、航空会社が行っている顧客囲いこみの為のポイント制組織です。ある一定の方法でマイル(ポイントとお考えください)を集め、ある程度マイルが貯まると、無料航空券がもらえるというシステムです。
      誰でも簡単に入ることができます。(基本入会無料)


    マイルを貯める方法は次のような方法があります。

      ・旅行の際、入会した航空会社のフライトを利用する。そうすると実際の飛行距離がマイル加算されます。(一部会社では実際の飛行距離の50%や70%と減らされてしまう場合もあるので注意) これがもっとも一般的なマイル獲得法です。

        例えば 東京−ロサンゼルスを往復すれば10,902マイル獲得


      ・ホテル、レンタカー、長距離電話を利用する際にマイレージプログラムと提携している会社を利用する。

        例えば 提携ホテルに宿泊すると1泊につき500マイル獲得


      ・提携クレジットカードに入会し、ショッピングをする。(提携カードの入会には年会費がかかるのは覚悟。)

        例えば 100円のショッピングにつき1マイル獲得

    などです。マイルを貯めようと考え日頃くらしていると意外と簡単にマイルを蓄積することはできます。





    さてつぎは使い方です。集めたマイルで無料航空券がもらえます。大雑把に書きますと、


      例えば ノースウエスト/KLM のマイレージプログラム、「ワールドパークス」では (実際は細かい規定がたくさんあります。後述)
          20,000マイルからアジア(シンガポール、バンコク、香港、マニラ、グアム・サイパン、韓国など)往復航空券
          35,000マイルからハワイ往復航空券
          50,000マイルからアメリカ本土往復航空券
          60,000マイルからヨーロッパ往復航空券

          大変大雑把ですが、このような感じで無料航空券がGETできます。


    例えば次の旅行にディズニーワールドを予定していたとします。マイルを貯めようとしていなければ普通に申し込み、普通に旅行を終えてしまうところですが、マイルに目覚めると、同じ旅行で、特に費用をかけなくても下記のようにマイル加算ができてしまいます。


      オーランド往復で飛行マイル
      14,496
      飛行機代を提携カードで支払い(例 14万円)
      1,400
      オーランドで提携ホテルに5泊
      2,500
      提携をレンタカー利用
      500
      おみやげを提携カードで支払い(10万円)
      1,000
      親に提携会社で国際電話する(15分)
      120
      合計
      20,016


    となり、なんと!この旅行をすることによって、次はダダでアジア旅行ができてしまうのです! マイレージプログラムが騒がれる理由をお分かりいただけましたでしょうか?


    さて、マイル集めに興味を持たれた方は次に進みましょう。当サイトでは、ちょっと講義風にマイレージプログラムの歴史から学習し、マイル集めの極意の基礎をしっかり固めていただきます。(いい加減にしろ!忙しいんだという方は航空会社のホームページを見てください。See you!)




    とにかくお得そうなシステムであることは、ご理解いただけたでしょうか?
    でもいったい、このようなシステムがなぜこの世にあるのか、分かりますか?



    まず大前提ですが、航空会社の立場に立ってください。
    みなさんが旅行で○○航空に乗ったとします。
    ○○航空会社としては、営業的にはみなさんがまた次の旅行をする際にぜひまた利用してもらいたいと当然に思うわけです。
    そこで航空会社は、いわゆる顧客の囲い込みを考えます。次の旅行の際にライバル会社ではなく、また利用してもうらために。
    そこで考え出されたのが、FFP(Frequent Flyers Program フリークエント・フライヤーズ・プログラム)という制度です。
    通称マイレージプログラムといわれています。ここでは以下FFPと呼びます。

    航空会社から見たFFP戦略はこうです。

      ・まず顧客にマイレージプログラムに登録してもらう。(原則、無料)
      ・飛行機に乗る度に、実際の飛行した距離(マイル)を渡す。
      ・マイルがある程度まで溜まると、無料航空券を発行するプログラムを公表する。
      ・マイル集めをはじめた顧客は、無料航空券欲しさに、○○航空に乗りつづける。

    という基本は大変単純な仕組みです。

    顧客も無料航空券がもらえうれしい。○○航空も何度も利用してもらえ業績が上がる。
    これがFFP制度成立の背景です。

    ここで顧客が「マイル集め」をするため、世間でマイルが溜まるとか、マイレージプログラムとか言われているわけです。



    FFPは10年前ころから日本にも知られ始めました。それまでは日本居住者は既にアメリカ等で普及していたFFPの入会資格がなかったのです。しかしアメリカ系の会社が導入をはじめ、日本人もマイル集めに目覚めました。

    FFP(Frequent Flyers Program フリークエント・フライヤーズ・プログラム)は直訳すると、「頻繁に飛行機に乗る人向きのプログラム」となります。
    すなわち、そもそもは頻繁に旅行する人をターゲットとしているプログラムなのです。

    FFPが普及し始めた当初は、よく学会に出かける学者とか、頻繁に海外出張するビジネスマンがこの制度を利用していました。
    これらの人々はファーストクラスとかビジネスクラスといったような高い運賃を支払う上客だったので、航空会社にしても顧客囲い込みの絶好のターゲットだったのです。また航空会社を自ら選んで飛行機に乗っていた人は従来はこういったタイプ人々しかいなかったのです。

    航空会社は、囲った客がフライトを重ねるとシルバー・ゴールドといったステイタスを与え、上客をさらにもてなしていました。学者やビジネスマンには効果てき面でした。嵌まってしまった人はこの高いステイタスを維持するために、用もないのに飛行機に乗りマイルを稼いでいる人もいます。当サイトではこういったステイタスについては今回説明を省略します。



    しかしながら、昨今では一人が海外旅行にいく回数も飛躍的に増加し、観光で頻繁に旅行する人が増えてきました。そういった人々はめざとくFFPに目をむけ始めたわけです。航空会社はしばらくは馬鹿にしてこういった客層は相手にしていませんでした。

    FFPは、クレジットカードのポイント制度やディスカウント系カメラショップのポイントカードなどと同様、顧客の囲い込みにはかなり効果がありますが、費用がかかりその会社に相当の収益の圧迫を与えます。この制度は航空会社にとってはかなり危険な制度なのです。

    従っていくつかの航空会社(日系はすべて)は収益の圧迫を恐れ、格安航空券やパック旅行によるフライトにはマイル付与をしないできました。これらの客は無料航空券を与えてまで囲い込む必要がないと考えていたからです。

    しかしながら時代の流れといいましょうか、米系の航空会社などは以前からすべてのフライトにマイル付与をしていたこともあり、いつまでも格安航空券利用者やパック旅行者を軽視できなくなり、いまでは日系の航空会社もパック旅行にまでマイルを付与し始めました。驚いたことにテレビCMまで行ったのです。これが最近の旅行パックパンフに「マイルが溜まります」との表示につながっているのです。


    ともあれ我々個人旅行者には、大変歓迎できる流れであり、どんなフライトでもマイル加算ができ、無料航空券による旅行のチャンスが広がったわけです。




    上述のように、航空会社の顧客囲い込み戦略としてFFPは世の中に浸透しはじめました。
    しかしなんと飛行機に搭乗しなくてもマイルが貯まる方法が世の中に出てきました。からくりは、こうなっています。

    最初はレンタカー会社との提携でした。
    航空会社と同様、顧客の囲い込みをしたかったレンタカー会社は航空会社のFFPに目を付けました。
    空港でレンタカーを借りてくれる上客が囲われている航空会社FFPプログラムにタイアップすれば、○○航空の上客をすべてそのまま自分の会社のレンタカー利用に繋げられるからです。具体的には○○航空利用の後、24時間以内にレンタカーを利用した場合500マイル付与するといった提携です。○○航空にとっても自社フライトの後の顧客が便利になれば、よりFFPが魅力的なものとなり他社との差別化が進むと考えた訳です。ただしレンタカー会社は1マイルにつき何セントかを航空会社に支払うことになるのは言うまでもありません。

    つぎはホテルとの提携。これはレンタカー会社同様、○○航空の上客に宿泊してもらいたいという発想からでした。
    その次は長距離系電話会社。これも○○航空の上客が旅先から長距離電話をかけると考え、電話会社が長距離電話の料金に応じてマイルを付与しはじめました。

    ここまでは、ご理解いただけたと思います。したがってマイルを貯めたければ各航空会社・提携会社の術中に能動的に嵌まらなくてはなりません。(意味不明)




    この提携形式のマイル付与に大影響を与えたのはクレジットカード会社との提携マイル(通称ショッピングマイル)でした。
    内容は提携したクレジットカードで買い物すると1ドルにつき1マイル付与するというものです。(日本では100円につき1マイル)

    今までの提携はすべて○○航空に乗り、その旅の際に提携会社を利用しマイルを貯めていました。
    しかしショッピングマイルは旅の最中でなくても、ごく普通の生活の毎日の中でマイルを加算することができるのです。マイル集めに嵌まっている人々にはこれは画期的なことでした。

    マイル貯蓄者は日ごろの消費生活をその提携クレジットカードを利用することにより飛躍的にマイル加算が可能となったのです。もちろんクレジットカード会社は○○航空に1マイルあたりいくらかの手数料を払います。しかしマイル貯蓄者が一生懸命カードを利用してくれるので、売上が増加しカード会社にとっても結果的には得になる訳です。

    わたしはエンゲル指数ならぬ、マイル指数を毎月計算しています。総収入におけるマイル獲得率を毎月算出し、日夜、比率を上げるべく分析をおこなっています。(ウソですよ。ウソ。)

    ところで、昨今はショッピングマイルだけで無料航空券を貰おうとする人も現われ、航空会社にとっては顧客囲い込みのFFPがいったい何でこうなってしまったのかと疑問に思い始めているところも少なくありません。

    ともあれ年間200万円ほどを提携クレジットカードで買い物すれば、たとえ一回もフライトに乗らなくてもアジア内の往復無料航空券はGETできる訳です。よく考えるととっても変なことですが、結果だけみると、とってもすごいでしょ?



    さて、FFP成立の過程を説明しました。なぜこんなことをしたかと言うとFFPを勘違いする人が昨今大変多いのです。FFPの当初の目的をまったく知らずにマイル集めをして、使いこなせずに無駄になりFFPは最低と罵声を飛ばす人が少なからずいらっしゃいます。
    当サイトでは、マイル集めをする前に自分がFFP利用に適しているか、自覚していただこうと思っています。


    Q1.あなたは海外の空港で飛行機から降りて、自分で街まで行けますか? または、行く努力をするのが苦ではありませんか?


        なぜこのような質問をしたかと言うと、FFPの特典は無料航空券です。パック旅行しかしない人は集めても仕方がないのです。当サイトをご覧になっている方では少数派だと思いますが、個人旅行をする気のない人は、基本的にはマイル集めは意味がありません。分かっているはずなのに集め出す人が後を立ちません。(不思議) まあ無料航空券以外のものも貰える場合もあるにはありますが、それを目的とするなら何もFFPでなく他のポイントを集めるべきでしょう。


    Q2.あなたの旅行の計画は、1年前に立ちますか? それとも直前の予約でも旅行できますか?


        7−8年前はゴールデンウイークですらフリートラベル(無料航空券を利用した旅行のことをいう)ができました。しかし最近はFFPが有名になり、なかなか無料航空券で座席が押さえられなくなっています。航空会社はお金を出して乗りたい人を断ってまで、無料航空券利用者を乗せてくれません。一便につき4席程度しか無料航空券用の席は用意していないのです。
        したがって現在では、半年ぐらい先まで、無料航空券の利用による席はほとんど満席です。ですから1年近く前から旅行計画を立てないと希望の日程は取れないと考えていいでしょう。
        しかしフライトの1ヵ月前になると状況は変わります。パック旅行で売れなかった余った席が航空会社に戻ってくるのです。空気を乗せて離陸するのなら、無料航空券利用者を乗せてもいいやという発想です。私はフリートラベルのほとんどはこのタイミングを狙って予約を入れています。連休の前とかは難しいですが、普通の日ならかなりの確率で予約ができると考えていいでしょう。
        物凄く事前の計画か、1ヵ月を切っての計画、こういった旅行計画が立てられない人はやはりFFPには最初から目を向けない方が懸命です。いつまで経ってもマイルを消費できませんから。