ただし、あまりに素晴らしすぎるため、個人旅行者のスタンダードとなっていて、このガイドに基づいて行動すると、日本人にばかり会ったり、スリがこのガイドブックを目印に日本人を狙っていることもあるそうです。凄い本ですね。まったく。
2.「フリーダム・自遊自在」 JTB
このシリーズの歴史は古く、地球の歩き方のライバル的存在です。「自立心旺盛な個人旅行者」がターゲットと明記したコンセプトがはっきりしたシリーズです。
独自の取材から紹介記事が構成されており、ライバルガイドに影響されない記事構成に感服します。この本で紹介されるレストランなどは他のガイドでは一切紹介されていないようなところが多いです。
シリーズの中にはドライブ・留学などの情報に特化したものもあります。
3.「個人旅行」 昭文社
比較的新しいシリーズです。整然と情報がならんだきれいなガイドで、上記2シリーズに比べると、まだまだ独自性がなくいわゆる一般的なガイドと感じます。
しかし、このシリーズの本の冒頭に「個人旅行」編集部からのメッセージが載っています。この文章が素晴らしいんです。個人の感性ではなく旅行会社の都合で完成してしまった現在の旅行の常識。なにもこの常識に沿って行動する必要はないだろう。本書を通じて定番以外の旅行をしてもらいたい旨の記載があります。コンセプトが素晴らしいだけに、今後の変化に期待したいシリーズです。もちろん今の内容でも利用価値は大です。

4.
「AB・ROAD自由旅行」 リクルート
休刊してしまいました
パッケージツアーの販売雑誌、AB・ROADの個人旅行版、「AB・ROAD自由旅行」が97年夏に創刊されました。個人旅行に役立つ最新情報集めには適していると思います。ただしあくまで旅行会社がこの雑誌を通じて一儲けしようという雑誌ですので、この雑誌の広告をもとに予約し、行動すれば旅行会社の術中に嵌まりパッケージツアーで行ったのと同じようなホテルに泊まり、オプショナルツアーと似たような行動をすることとなり、結果的同じことをしたのにパッケージツアーより割高になったという結果になりかねません。こういった単なる手配旅行になってしまわないよう注意しながらうまく利用しましょう。
5.家族旅行ガイド
ここ2−3年で、家族旅行・子連れ旅行に関する出版が増えています。子連れ旅行にこれからはじめて挑戦という人にはぜひ一読をおすすめします。そういう私も3−4年前には何冊も熟読したものです。いろいろな人の体験談を読みながら、自分流の旅を考えるのは楽しいものです。子連れにとって必要な旅行用品のチェックなどにはこれらの本は欠かせない存在でしょう。
家族旅行本は書店の旅行コーナーで探すか、育児コーナーで探すと多く出版されています。気に入った感じのものを一冊読破してみてはいかがでしょうか。

家族旅行ガイドにもいくつかの種類があります。まず上記で挙げたような「旅行ガイドブック」の"家族"を主題とした別冊的存在のもの、「子育て情報誌」の"旅行"別冊の性格のもの、「ローカル情報誌」の"家族旅行"別冊的性格のものなどがあります。現在においてはそれぞれの特色があまりなく画一的ですが、将来的にはそれぞれの強みを生かしたガイドブックが登場してくることが予想されます。ちょくちょく書店などで目を通すといいと思います。
右イメージの「赤ちゃん子連れハワイ・グアム・サイパン完璧ガイド」ベネッセコーポレーション刊では、このわたしのWeb Pageを1ページも割いて紹介していただきました。いままでこういった本は、はじめての子連れ旅行をする人がターゲットに作られていたため個人旅行なんて見向きもされませんでしたが、ようやく旅行会社の術中以外の旅行にも市民権が得られ始めました。うれしい限りです。(かなり個人旅行にスポットが当たっている画期的な本ですが、残念ながら革新的なこの本でも、不特定多数の読者を前にしての結論は個人旅行よりパッケージの方がいいということになってしまっています。)
2、3年後には「子連れ旅行のバージョンアップ術−個人旅行のおすすめ」といった趣旨の本が市中に溢れているといいなと思います。